スーパー戦隊シリーズ第28作「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~05年)の新作Vシネクスト「特捜戦隊デカレンジャー20thファイヤーボール・ブースター」が、6月7日から期間限定で上映される。デカピンク/胡堂小梅(こどう・こうめ)役の菊地美香さんと、リドミハ星人・モクミス役を演じるアイドルグループ「アンジュルム」の川村文乃さんに、20周年の心境や川村さんがスーパー戦隊ヒロインになるなら、ウメコ(小梅)の入浴シーン、30周年に向けての思いを聞いた。
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菊地さん 役者がそろうとか製作がOKを出してくれるとか難しい中、いろんなありがたいことが重なって実現できて、うれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。
菊地さん 今日(20周年)を迎えていること。あの日があるから今日があるし、同じ気持ちというと乱暴かもしれないけど、コンサートで文乃さんも「あの日があったから今日がある」と言っていて。全部無駄じゃないなって。こうやってお話しさせてもらったり、作品を皆さんにお届けできることも、やっていて良かったことですね。
川村さん 子供の頃、みんな警察官になりたがっていたことを思い出し、デカレンジャーを見て憧れた子が多かったのかなって。大人気の作品に出演できることがうれしいし、出演にあたって歴代の作品を全部見ましたが、デカレンジャーになりたいなと思いました。
川村さん 可愛すぎてびっくり! 超虜になってファンになりました。キャラクターもそうですけど、お顔も超キュートで声もめちゃめちゃ可愛い。すべての仕草が可愛すぎてメロメロに。実際お会いして、当時と変わらなすぎるし映像で見たままのデカピンクだと思って感動しました。
菊地さん 脳内補正が(笑い)。そういえば“変身”はどうでしたか。
川村さん “変身”するのは知っていたけど、台本をいただいた時点では内容は知りませんでした。実際に衣装を見てから、役作りのイメージを膨らませていきました。まさかアイドルになってあの姿になれると思っていなかったので、うれしかったです。
菊地さん スーパー戦隊は何もかも学べる現場だと当時から思っていました。芝居、カメラ前に立つこと、歌も歌ったりライブもしたり、アフレコをしたり、あらゆる技術を身につけられます。全力でスタッフの皆さんがセンターに立たせてくださることが、20年経って、すごいことなのだと改めて感じています。
川村さん 子供の頃からスーパー戦隊ヒロインってカッコいいなと憧れはあって、やってみたい気持ちはあります。何者かになるのが好きで、「やってみたい」「なってみたい」と思ったことには挑戦しているので、できるならやってみたいです。
川村さん グループでのメンバーカラーのライトパープルでやってみたいです。1級マグロ解体師という資格を持っているので、さばいたりするような戦いのシーンがあったらいいな。海とか川とかお魚とかと触れ合う、なじみのある役が面白そうだなと思います。
菊地さん 土佐弁のヒロインでお願いします。今は男性ピンクもいるから、センターに立つヒロインがいてもいいのでは、いつかセンターになってほしいです。
菊地さん 私がお話しするのは恐れ多いですけど。アイドルとして活躍されている姿を拝見して素質しかないと感じました。やりたいことを実現される力や運を持っていらっしゃる方なので、なれないものはないと思います。
川村さん その言葉、お守りのように、心に大切にしておきたいですね。
菊地さん 特別感はなく、いつものように入って、いつものようにビシャビシャで帰るみたいな(笑い)。日常がまた来たなという感じでした。最初入浴シーンはなかったのですが、「やっぱり必要だよね」と加筆されました。「ないとウメコじゃないかな」と感じたので良かったです。
菊地さん お風呂に入る設定は最初から決まっていて、お風呂が苦手なお子さまに「ウメコちゃんも入っているから頑張って入ろうね」という狙いがあったようです。実際「お風呂嫌いが治りました」といったお声も多くてうれしかったです。
菊地さん 大人の方向けだったらジャスミン(デカイエロー/日渡茉莉花役・木下あゆ美さん)が入った方が、大人の雰囲気があったのでしょうけど(笑い)。
菊地さん 全力を懸けた完成映像を見て思ったのは「もっとやれたのでは」ということ。プロデューサーとも「何でもやり残したことがあるぐらいがいい。次につながるから」と話もしましたが、あれもこれもそれもやり残しているので、もしかしたらあるかもしれません。30年、40年と続いたらいいなとは思っています。
川村さん 関わらせていただく機会があったらいいなと思います。今回を機にデカレンジャーのファンになったので、また続きがファンとして見たい気持ちでいっぱいです。
「特捜戦隊デカレンジャー20thファイヤーボール・ブースター」は期間限定の上映後、11月13日にブルーレイディスク(BD)とDVDが発売される。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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