スーパー戦隊シリーズの新作「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(テレビ朝日系、午前9時半)で、敵組織「ブライダン」の悪幹部のブーケを演じているタレントのまるぴさん。並々ならぬ思いで臨んだという今作のオーディションの話や、ブーケを演じる上で意識していること、目標とする人を聞いた。
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まるぴさんは1999年11月5日生まれの25歳。群馬県出身。芸歴は3年。芸能活動を始めた当初はIT企業に勤めながら、芸能の仕事をする“二足のわらじ”だった。
「両方とも大好きなお仕事だったので続けてはいたのですが、次第に長期のスケジュール調整が必要なお仕事をいただけるようになり、芸能1本で頑張ろうと、OLは卒業しました」
これまで数々の雑誌やマンガ誌のグラビアに登場。また、バスケ好きタレントとして、テレビ朝日「バスケ☆FIVE」のリポーターを務め、NHK BSの「熱血バスケ」にも出演するなど活躍している。演技の仕事はほぼ経験がないといい「先日、初めての舞台を終えたばかりなので、本当に夢みたいな気分です(笑)」と、半世紀の歴史を誇るスーパー戦隊への出演にまだ実感は湧いていないという。
自身も幼い頃、在宅勤務だった父親と一緒にスーパー戦隊を見ていた。今作のオーディションには人生を懸けていた、と明かす。
「ずっと演技のお仕事に憧れがあり、大きなお仕事がしたいなと思っていました。そんな中、私事ですが家族に不幸があり、芸能のお仕事を続けるかどうか悩んでいたんです。受かったから言えますけど、これでダメだったら最後にしよう!という気持ちで、オーディションに臨みました。実は……身内の不幸というのは、一緒に戦隊を見ていた父のことなんです。それもオーディション中の出来事だったので、その分も気合が入っていました。気合が(審査員にも)伝わってオーディションに受かったのかなと(笑)」
合格を知らされたのは、外出中だった。「駅ビルに居る時、マネージャーから電話で知らされて泣きました(笑)。(いま振り返ると)恥ずかしかったですが、号泣するぐらいうれしかった。(天国の)お父さんにも一番の報告ができました!」と顔をほころばせる。
芸能活動を続ける選択をする、人生の転機のオーディションになった。
「いろいろな方に『ここで合格しなかったら、まるぴに一生会えないんじゃないかと思ったよ』とも言っていただいたりしたのですが、本当にこのオーディションのおかげで“まるぴ”で居られ続けた。この感謝を返せるように1年頑張りたいです!」
演じるブーケは、悪役とは思えない可愛らしい見た目のキャラクター。
「悪幹部というとダークなイメージですが、衣装に黒色が一切使われていないんですし、性格もこれまでの悪幹部とは違うかも知れません。悪役をめいっぱい楽しみたいですが、
あまり“悪役”ということは意識しすぎず、あくまでブーケちゃんをしっかり演じることを心掛けています。性格も面白い魅力的なキャラクターなので、その魅力をうまく皆さんにお届けできたらな」
所属する芸能事務所「ゼロイチファミリア」には、「魔進戦隊キラメイジャー」(2020~21年)で悪幹部ヨドンナを演じていた桃月なしこさんがいる。芸能界の先輩でもある桃月さんに聞いてみたいことを聞くと「ヨドンナ様は悪幹部の中でも人気のキャラクターだったので、どうやったら人気が出ますか!?ってお聞きしたいです!」とにっこり。
芸能界での目標の存在も「桃月なしこ先輩!」と即答。「ヨドンナ様のスピンオフでもご一緒させていただいたことがあるのですが、間近でお仕事をしている姿を見てカッコいいなって。でも憧れの存在ですが、超えられるように頑張りたいです!」と意気込む。
最後に、改めてブーケについて「ギャップがたくさんあるキャラクター。毎話どんなブーケちゃんを見られるのかな?と、楽しみにしていてください!」とアピールした。
「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」は、スーパー戦隊シリーズ50周年記念作。動物や恐竜といった獣(けもの)をモチーフにした5人のヒーローが、全て集めればなんでも願いが叶(かな)うといわれる指輪「センタイリング」を巡り、あらゆる分野でトップを極めた「ナンバーワン怪人」や、歴代レッドの力を持つライバルたちをはじめ、ゴジュウジャー同士でも戦っていく物語。
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