アイドルグループ「日向坂46」でキャプテンを務める佐々木久美さんの初写真集「めくる日々」(DONUTS/主婦の友社)を3月25日に発売した。グループ卒業を発表している佐々木さんにとって、約9年間のアイドル活動のラストを飾る一冊となる。写真集の撮影秘話や、卒業を決心した理由などを聞いた。
◇得意な泳ぎも披露「レアな姿になっていると」
写真集は、マレーシアのランカウイ島と東京で撮影した。
「ランカウイ島には初めて行きました。いくつか南国の島の候補をいただいた中で、綺麗(きれい)な山も海もあるし、島の名前も可愛いのでここにしよう!って。結構フィーリングで決めました(笑)」
ランカウイ島での思い出を聞くと、滝での撮影を挙げる。
「滝で着衣水泳したんですけど、それがすっごく楽しかったですね。淡水なのでベタベタしないし、暑い日だったので気持ちよかった! 頭まで浸かりガッツリ泳ぎました。泳ぎは得意な方なのですが、このお仕事をしているとあまりお見せする機会がなかったので、ファンの方にもレアな姿になっていると思います!」
美しい海を背景にした水着ショットもあり、身長168.5センチの抜群のプロポーションを披露している。
「一人での水着撮影は初めてだったので、正直恥ずかしさはありました。でも、恥ずかしいと一回思ったら穴から出られなくなってしまう!と思ったので、割とドーンと構えていました(笑)。既にソロ写真集を出している他のメンバーがやっていたっていうことも、背中を押してくれました」
撮影に向けて特別なボディーメークは行わなかったという。
「すぐ筋肉がついてしまう体質なのですが、ツアーがあるとすぐにムキムキになってしまうんです。これ以上ムキムキな体は私の理想ではなかったので、今回ジムには行かず、ピラティスで整えるぐらいの調整で臨みました」
写真集が発売されることに対するメンバーの反応を聞くと「富田鈴花が『久美さんの写真集がほんとに楽しみです!』と言ってくれてうれしかったですし、他のメンバーも『先行カット見ました!』とチェックしてくれているみたいで幸せです」とにっこり。
「あと卒業したメンバーなんですけど、加藤史帆からは、先行カットで公開された水着の写真だけが送られてきました(笑)。加藤とはほぼ毎日連絡を取っていて、今日何があったよとか報告し合っています」と顔をほころばせた。
◇卒業後は「やりたいことを見つけていきたい」
2016年に「日向坂46」の前身グループ「けやき坂46(ひらがなけやき)」に加入し、2018年にはキャプテンに就任。「日向坂46」に改名後もグループをけん引し、同期はもちろん後輩からも慕われるキャプテンになった。
「最初はすごく嫌でした」と、就任時の心境を吐露する。
「グループに加入する前、学校とかでまとめ役になったことはなかったですし……。でも最年長で、みんなよりもちょっとだけ人生経験もあるし、私がやることになるか、と。でも、みんながいっぱい支えてくれて、励ましてくれたので、なんとか務められてこられました」
キャプテンという役割を担い、自身の中で変わったことがあるか聞くと「度胸はついたかもしれません」と述べる。
「急に『これやって』とか言われても『はい、分かりました!』って(笑)。そういう感じには少しは慣れたかな? 昔の自分だったら結構あたふたしてしまうようなことでも、動じなくはなりました」
アイドル人生の大半を占めたキャプテン期間。「“こうすれば良かった”みたいなものはあまりなくて。自分なりのベストは尽くせたかな、と思います」と振り返った。
卒業を意識したのはいつなのか。
「卒業のことは、ずっと考えていました。早く卒業したい!とかではなかったのですが、卒業する日のことを考えながら活動していました。そんな中で、三期生も四期生もすごい成長して、新しく五期生も入ってくると決まって、うん、もう大丈夫だなって卒業を決心しました」
卒業後は芸能活動を継続するが、モデルやタレント業、どこに主軸を置くかは「特に決めていません」と明かす。
「自分が任せていただけるお仕事を精いっぱい務めながら、やりたいことを見つけていきたいです。この9年間の経験が少しは力になるのかなと思っていて、あまり不安はありません」
最後にファンに向けて「ほんとに皆さんがいなかったら私はここまでやってこれなかったので感謝していますし、最後に写真集を出すことができたのも、いつも応援していただいている皆さんのおかげです。オーディションの配信審査の頃から応援してくださっている方もいて……感謝の気持ちでいっぱいです! 日向坂46佐々木久美の最後の作品になるので、思いを馳(は)せながら読んでいただけたら」と語った。
写真集は144ページ。価格は2500円。