15年ぶりの写真集「Midday Reverie(ミッドデイ・リヴァリー)」(宝島社)を発売した上戸彩さん。台湾で撮影され、上戸さんが夜市を楽しむ姿、ビーチでのあどけないピュアな表情、透明感あふれる寝起き姿などを披露している。「自分がどうしたい、どう写りたい、こういう自分を見せたい、というよりかは、『こういう上戸彩を見たかった』と思われるような写真集にしたかった」と明かす上戸さんに話を聞いた。
◇みんなで作った雰囲気、その瞬間を収めた写真集に
写真集発売の話をもらった当初「何でいまなんだろう、私の写真集を手に取ってくれるのだろうかという疑問ばかりと不安があった」と話す上戸さん。
「でもこの機会を逃したら、もう出さないんじゃないかって。せっかくいただけたお話で、私自身が俳優デビュー25周年、15年ぶりの写真集であるとか、年数にこだわりがなかったので、こうやって形に残せたことは、結果すごくありがたかったなと思っています」
制作にあたっては、上戸さんの中にも「やっぱり買っていただく方が満足できるような写真集にはしたい」という思いは当然あった。
「自分がどうしたい、どう写りたい、こういう自分を見せたい、というよりかは、『こういう上戸彩を見たかった』と思われるような写真集にはしたかったので、とにかくスタッフの皆さんと話をして、『どんな私が見たいですか』という問いかけを出発点にし、いろいろな写真集を見て、勉強したりもしました。でもカメラの前に立つと、誰かに寄せることなんかできなくて、結果的にみんなで作った雰囲気、その瞬間を収めた写真集になったかなと思っています」
◇「ごめんなさい」と思うくらい笑っていました
撮影はカメラマン、スタイリスト、メークそれぞれがプロとして力を発揮しつつ、和気藹々とした雰囲気の中で進み、上戸さんいわく「大きな口を開けて、ガハハ笑いをしている写真」も数多く撮られた。
「上がってきたセレクト前の写真をパラパラと見ていて、笑顔の写真が多すぎるなって、『ごめんなさい』と思うくらい笑っていましたね」
それは、そのときその場でしか撮れなかった写真ばかりということ。また「自分がどう写りたいかという気持ちでカメラの前に立つことはなくなった」前作から今作までの15年の間の上戸さんの“変化”の証でもある。
「昔は、こう見られているであろうからこうでなくてはいけない、という気持ちが絶対に強かったと思います。でもいまはそういったものがまったくなくて、自分がこうありたいっていうよりかは、周りのスタッフのみんなが楽しければいいって感じで、その分、ありのままというか、ナチュラル、素でいられるようになったというか。だから、今回の写真集も笑顔が多くなった気がしています」
◇本当に起きてすぐのメークもしていない写真も
笑顔以外では「食べているときの写真は幸せそうだなって」とも笑う上戸さん。一方で写真集の中には、普段のファッション誌の撮影では着ないような露出のある衣装姿のショットも。
「自分の写真集だからこそ着られた衣装でもあったのかなって思いますし、あとはリアル寝起き写真もあって。“~風”ではない、本当に起きてすぐのメークもしていない写真になっています」
そんな上戸さんが唯一の心残りとして挙げたのが「腹筋」だ。
「撮影に向けて体を鍛えて、引き締めたかったというのはあったのですが、そんな余裕もなく。いつも通りのスケジュールの中に写真集の撮影がポンって入っていた感じだったので、もっとこうしたかったなという意味では、もう少し腹筋は割りたかったなって思っています(笑)」




