コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では首都圏で開催されたコスプレも楽しめる大型イベントをプレーバック。「EVO Japan 2026」に参加していた「ヴァンパイア」シリーズのモリガンに扮(ふん)するカムクラ/神座ムクさんと、めりっぷさんを紹介する。
世界最大級の格闘ゲームイベント「EVO(Evolution Championship Series)」の理念を受け継ぐ、日本国内最大規模の格闘ゲームのオープントーナメント「EVO Japan」。コスプレとも親和性の高いイベントで、会場となった東京ビッグサイト(東京都江東区)には、大勢の対戦格闘ゲームのキャラクターに扮したコスプレーヤーが集結。コスプレパレードやコンテストなども行われ、好評を博した。
参加レイヤーの衣装に注目すると、「ストリートファイター6」や「餓狼伝説 City of the Wolves」といった旬のタイトルのほか、ちょっと懐かしい格闘ゲームも人気で、その中でも特に「ヴァンパイア」シリーズは扮するコスプレーヤーは多く、同作のキャラ同士で集まり、写真撮影や交流を楽しんでいるグループの姿が各所で見られた。
カムクラ/神座ムクさんは、これまでに何度もモリガンのコスプレをしたことがあるそうで、毎回、表情や仕草で“少女性”を表現することを意識していると話す。
「人生でもっともコスプレをしているモリガン。格ゲープレイヤーなら誰でも知っている、随一の知名度と人気を誇るキャラクターです。個人的に“モリガン姐”と呼んでいて、私にとっては憧れの存在なのですが、そんな彼女のコスプレをする際は表情や仕草も含め、“とにかく原作に忠実に”を心掛けています。そして、忘れてはいけないのが少女性。衣装もウイッグもコスプレをするたびに、誰も気づかないような細かいレベルですが、毎回、改良を重ねています」
今回着用した衣装は別カラーバージョンのものだが、こちらは実際にゲームをプレイする際にも使用しているカラーだそうで、こちらのコスプレでゲームイベントにゲストとして招待されたこともあるという。
「私自身ももちろん『ヴァンパイア』シリーズのプレイヤーであり、大Pカラー(赤)はつね日頃、私が使っているカラーになります。こちらの衣装がまさにそれで、通常カラーの次によく着ているお気に入りの一着です。これまでにもゲームセンター貸切イベントや『Judgment Day(JMD)』という『ヴァンパイアセイヴァー』の世界大会にゲストコスプレーヤーとして参加させていただいたことがあるのですが、同作は本当に温かいコミュニティーが形成されていて。この大好きなコミュニティーをさらに盛り上げたく思っておりますので、これからもお声がけをいただければ、どこにでも飛んでいきます!」
一方のめりっぷさんは、モリガンのメリハリのあるスタイルを再現するために、ジムに通って体を仕上げてきた。
「体のラインがはっきり出る衣装なので、きれいに着こなしたくて。今年の始めからちまちまジムに通って体を鍛えてきました。衣装も自分なりにいろいろパーツを付け足して、モリガンらしさが出るように意識しました。小さい頃にゲームセンターで見かけて一目惚れしたキャラクターだったので、『EVO Japan』でコスプレができて、とてもうれしいです!」(取材・文:ソムタム田井)



