コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
5月12日に大阪市浪速区のでんでんタウンで開催された「日本橋ストリートフェスタ2024(ストフェス)」で撮影、インタビューした、バニースーツを着こなすコスプレーヤーの桃山えりかさんと、きなこもちさんを紹介する。
ストフェスは、国内最大規模のコスプレイベントであり、歩行者天国や駐車場など、開放的な大阪の街中でコスプレ撮影が楽しめる点でも、多くのコスプレファンから支持されている。
特定のジャンルや年代にとらわれず、それぞれが好きな作品のコスプレで参加。大人数での集合写真の撮影やコスプレパレードなども行われ、いずれも好評を博していたが、そんな同イベントにおいて、ひときわ巨大な“撮影の囲み”を作っていたのがこちらの二人だ。
グラビアアイドルとしても活動する桃山さんは、特注のバニースーツを着こなすため、体作りに注力したという。
「こちらはバニー衣装の製造メーカー・TOKYOバニーガールさんに作ってもらった衣装なんですけど、初出しするなら大型のコスプレイベントで……と決めていて。今回こうして着ることができて、とてもうれしいです。こだわったポイントを挙げるなら、ハーフバックでお尻の形がはっきり見えるデザインになっているので、週一でパーソナルトレーニングジムに通い、しっかり鍛えてきたことですね。健康的な美しさと色気を出せるように日々頑張っています!」(バニーガール/桃山えりかさん)
きなこもちさんは、スマートフォンゲーム「マブラヴ:ディメンションズ」のヒロイン・篁唯依(たかむらゆい)のバニーバージョンのコスプレで参加。超ロングの黒髪は、ウイッグではなく地毛をカットして再現したという。
「注目していただきたいのは、地毛のスーパーロングヘアを活かして再現した髪型です。キャラクターの髪型に合わせて前髪や横髪をカットして、こちらの形に仕上げました。たぶん横髪は1mくらい切っていて、人生で初めて姫カットになりました。ポージングに関しては、実際に作中で披露しているものだけでなく、このキャラの性格ならこういうのもアリでは?……といったことを考えて。“私自身が見てみたいポーズ”もいくつか織り交ぜてみました」(「マブラヴ:ディメンションズ」篁唯依/きなこもちさん)
取材・文:ソムタム田井




