ソムタム田井のコスプレリポート:筋肉で魅せる「呪術廻戦」レイヤー 週6の筋トレで鍛えた抜群のスタイル

「呪術廻戦」の髙羽史彦(左)と七海建人に扮(ふん)するコスプレーヤー
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「呪術廻戦」の髙羽史彦(左)と七海建人に扮(ふん)するコスプレーヤー

 コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

 本稿では、東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」で撮影、インタビューした、「呪術廻戦」の七海建人に扮(ふん)する輝@Jokerさんと、髙羽史彦に扮するぎるさんを紹介する。

 テレビアニメの放送以来、コスプレ界隈でも多くのファンから支持されている「呪術廻戦」。男女を問わず、大勢のレイヤーが同作のキャラクターのコスプレに挑戦し、大規模な“併せ”を楽しんでいる姿をよく見かけるが、輝@Jokerさんの場合は「地毛で髪型を再現すること」にこだわったという。

 「1年ほど前から七海建人のコスプレを続けているのですが、ウイッグは使わず、地毛でキャラクターの髪形を再現することにこだわっています。今回は地毛が黒かったので、金髪に見えるようにするのに手間がかかりました。それと、衣装に関しては自然な雰囲気を大事にしたいので、“市販のコスプレ衣装はできるだけ使用しない”と決めていて。少し前にお気に入りだったグレーのパンツが破れてしまったため、代わりのパンツを探し出すのに苦労しました」

 コスプレを通してキャラクターへの愛情はさらに深まったそうで、聖地巡礼も楽しんでいるという。

 「この1年の間に、たくさんナナミン(七海建人の愛称)のコスプレをする機会に恵まれ、聖地であるマレーシア、クアンタンのビーチにも行ってきました。『acosta!』に参加するのは2回目ですが、作品のファンの方が大勢いらっしゃっていたので、キャラクターのイメージを壊さないことを意識して撮影などに対応させていただきました」

 ぎるさんが扮する髙羽史彦の衣装は、“右半分がほぼ裸”というかなり露出度の高いデザインになっている。格好よく着こなすために体を鍛えてきたそうで、撮影の直前にも腕立て伏せをして、さらに筋肉を際立たせたうえでポージングを披露してくれた。

 「こだわったポイントは、週6の筋トレで鍛えた体と自作で用意した衣装です。とにかく体を鍛えることが好きで、胸筋の筋トレだけで70セットしたりしています。衣装はフェルトやゴムバンドと全身タイツを加工して制作しました」

取材・文:ソムタム田井

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